【最新情報】審査員の先生方より講評が届きました!

第68回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール

花岡千春先生より

とても素直で清潔な歌でした。僕はとても好きですね。ここのまま頑張って歌を続けなさい!きっと素晴らしくなるよ!

和波たかよし先生より

綺麗な声で、良く歌えていました。ピアノがやや大きすぎて、バランスを崩しているのが残念でした。

淡野弓子先生より

美しいソプラノです。高音にハタンのないのが素晴らしい。身体が成長するにつれて、中音域の勉強を。

梅津時比古先生より

詩の意味、情景を感じながら歌えましたね。そうすると聞き手にもイメージが伝わります。

2018年も受賞しました!

第66回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール第2位

声楽部門独唱1部(小・中学生の部)

小汐唯菜さん(船橋市)

唯菜さん(中央)と松本やすこ先生(左)、母親の誉さん(右)
全国の盲学生対象に昨年11月に開催された第66回ヘレン・ケラー記念音楽コンクールの声楽部門独唱1部(小・中学生の部)で、船橋市の小汐唯菜さん(12)が2位に入賞した。歌唱曲は『翼をください』で、「素直な歌声」と高評価を獲得。声楽を本格的に学び始めて2年での快挙だ。

生まれつき視力に障害がある唯菜さんは、5歳から音楽教室で歌とピアノを習っていたが、5年生になった年から現在の「まつもと音楽教室」に月2回通うことに。レッスンはマンツーマンで、細かい発声の注意はあるものの、褒めて伸ばす明るく楽しい雰囲気のレッスンだ。唯菜さんの歌声はのびやかで高音は特に透き通った印象だ。

指導の松本やすこ先生は「耳がとても良いので、素直にすぐ飲み込む。想像力があり、イメージを伝えると上手に表現できるので、雰囲気のある曲が得意ですね」と話す。

今月9日(日)12時40分から船橋市民文化ホールで行われる同教室の発表会に向け、プッチーニ作曲のオペラ「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」をイタリア語で歌う練習に励んでいる。「歌詞の内容を理解して情景を想像しながら繰り返し練習しています。巻き舌が難しい」と唯菜さん。

4月から筑波大付属視覚特別支援学校中学部に入学、平日は親元を離れて寄宿舎で生活する。学校では合奏合唱部のほかに「歌をしっかり歌うために体を作りたい」と、陸上部にも所属。母親の誉さんは「本人の意思を尊重して、やりたいという事を見守っていきたい」と話す。

受賞の喜びを伝える船橋市の広報紙で、「いつかCDを出したい」と語る記事を松本先生が見て、唯菜さんの声をぜひ残そうと、7月7日発売の松本やすこオリジナルアルバム「My Treasure」の中の一曲「Home Garden」で唯菜さんが初めてコーラスでレコーディングに参加。「とても緊張したけど夢が叶って楽しかった」と話す。ますますの成長と活躍が期待される。

(ふれあい毎日新聞 2017年7月5日発行)